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つれづれな更新雑記です
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隆 慶一郎著。
「吉原御免状」を読んだ後、貪る様に読んでしまった一冊。
前作から5年後の松永誠一郎は無事吉原の惣名主となっていた。裏柳生との戦いに辛うじて勝ちはしたものの今だ神君御免状を狙う手は止まず、その上、誠一郎自身をつけねらう裏柳生の元党首・義仙はことあるごとに誠一郎を亡き者にしようとする。岡場所を乱立させ吉原への攻撃とし件の御免状をなんとしても手に入れたい老中。老中の影で岡場所を操りながら誠一郎への攻撃を目論んでいた義仙と吉原者を率いて根城に乗りこむ誠一郎の壮絶な船上戦は手に汗握ります。
切なさと虚しさを感じながらいつしか誠一郎は人を殺すことに疑問を感じ始める。その心の動きも胸に染みるのです。
歴史の狭間に「もしかしたら」あったかもしれない、その「if」がこの小説を傑作たらしめているんだろうなぁ。
出来たら他のすべての著書も読んでみたい。

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